獄寺くんの日常 夏休み編
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夏休み。
オレたち学生にとっては何よりも楽しみな学校行事。
40日間も遊んで暮らせるだなんて最高な日々だ。
…その、最高な日々にオレは…
「はぁ…」
重い重い溜め息一つ。蝉の鳴き声がやかましい。
どうしてオレがこんなにもブルーかと言うと、理由は一つ。
獄寺くんがいないのだ。
この日本に。
マフィアの集まりがあるらしくて、そこに行ってしまって。
だから今この日本にはその集まりに呼ばれたのかランボもディーノさんもシャマルも…そしてあのリボーンですらもいない。
平和な、日々…
ああ、獄寺くんがいたらもっとこの状況を楽しめたのに…!
今のオレの楽しみといえば獄寺くんが日本を発つ前に約束させた一日一本の電話だけ…と。
プルルルルルルル、プルルルルルルル
電話がかかって来た!
「は、はい!沢田です!獄寺くん!?」
『あ、はい10代目。獄寺です。…10代目出るの早いですね』
それはもうずっとずっと待っていましたから。
「獄寺くん早く帰ってきてー!オレ一人は寂しいよー!!」
『あはは。あと三日ほど待って下さい。切り上げて帰ってきますから』
…本当は一週間ぐらい呼ばれていたらしいのに、獄寺くんはそれを三日で切りを付けて戻ってくれると言う。
うう、なんてオレ想いな人なんだ。感動で涙が出ちゃうね。
オレがそんな感動の涙を流していると向こう側から別の人の声が聞こえてきた。
++++++++++
誰だオレと獄寺くんとの甘い時間を邪魔する奴は。
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