獄寺くんの日常 夏休み編
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『ガハハハハハ!なになにゴクデラ!?誰に電話してるのー?ツナ?ランボさんも出るー!!』
電話の向こう側からやかましい子供の声が聞こえて。獄寺くんの声が遠くなって――…
『ツナー!ツナツナツナー!!元気!?ランボさんは元気ー!』
「分かった分かった。分かったからランボ。獄寺くんと代われ」
最後の声が冷たくなってしまったのは我ながらあれだとは思うが勘弁願いたい。
こう見えてオレ獄寺くんが大好きだから。子供なんかに構って入られない。
『くぴゃ…なにツナ。もしかしてやきもちー?』
「はあ?」
電話の向こうでランボが生意気な笑みを浮かべているであろうことが想像付いて腹が立つ。
「ランボ。何でも良いから代わって。ランボと話している暇はオレには無いの」
『ちなみにランボさんは今ー、ゴクデラの膝の上で電話に出てるのー!』
「んな…!?」
ご、獄寺くんの膝の上…!?
なんて怨め…じゃない羨ましい!獄寺くんが日本に帰ってきたら膝枕してもらおう!!
「この…!ランボ、お前戻ってきたら覚えてろ!」
『ぴゃー!ゴクデラ怖いー!!』
電話向こうで小さくなるランボの声。その更に遠くから獄寺くんの声。
『ちょ、ランボ…こら、ふざけるな――コラ!』
電話向こうで聞こえる獄寺くんとランボの声。一体何が起きているのか。
「ご、獄寺くんー!ランボじゃなくてオレを構ってー!!」
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オレ!オレオレオレオレオレオレオレオレーーー!!
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