獄寺くんの日常 夏休み編
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『…ボンゴレ坊主。そんな跳ね馬の名前を絶叫するな。みんな驚くだろう』
「あ、シャマル!ディーノさんを止めて!獄寺くんの貞操がやばい!!」
『お前落ち着け。隼人の携帯からそんな台詞がぽんぽん出たらみんな不審がるだろう』
え…あ、そうか。向こうはどんな状況なのかは知らないけど確かに変か…
「わ、分かったよ。でもシャマル!お願いディーノさんを止めて!」
『大丈夫だ。隼人を任せられる奴はオレという名の試練を乗り越えねぇといかん。あいつはまだまだだな』
ああ、よかった。
いつの間にやらシャマルが獄寺くんの保護者的立場に立っているのが気になるけど無視しよう。
あんな奴だって今は立派なオレの味方だから!!
『ちなみにボンゴレ坊主。お前もまだまだ隼人を任せるには程遠いから』
――オレの味方はオレの最大の敵でもあった。
「そんな、シャマルー!大目に見てよ!オレ獄寺くんを大事にするからー!!」
『そんなことを言ってるうちはまだ駄目だ。隼人は預けられん』
こ、この頑固親父が…!
獄寺くんの専門医だか師匠だか憧れの存在だか知らないけど、正直羨ましいけど、この頑固親父が!!
「お父さんお願いします!どうかオレに娘さんを下さい!!」
『絶対やらん』
――そんな問答を暫く繰り返しつつ。
お父さんと娘を否定しない辺りどうしようとオレは変な所で冷静になるオレだった。
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いや、うんいいよ。獄寺くん娘さんでいいよありだよ!
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