獄寺くんの日常 お昼休み編
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「雲雀ー」

「うん?こんな所に何か用?」

「眠いから寝に来た」

「ワオ。動物的自然欲求に従った正しい姿かもしれないけど発言はまるで獣だね」

「うるせー」

「ていうか眠いならうちに帰りな?学校は惰眠を貪る為に建てられてるんじゃないんだよ?」

「…うちよりここの方が寝心地良いんだよ」

「それは光栄。でも駄目。応接間のソファは眠る為の場所じゃないの」

「いやいやそこを何とか。…ていうかもう無理駄目。オレ眠いって言うか寝る」

「ちょっと…って、」

「zzz…」

「…あのね。はぁ、聞く耳持って無いし。ていうか寝てるし」

「zzz…」

「ま、今日は大目に見てあげるかな?特別なんだから光栄に思いなよ?」

「zzz…」

「さて、僕はもう行かないと…って…」

「zzz…」

「キミ、何僕の学ラン掴んで離さないの。僕これから用事なんだけど」

「zzz…」

「………」


* * *


「…委員長?応接間にいるのですか?約束の時間はもう過ぎているのですが」

「今日はパス」

「は…?」

「埋め合わせはあとでしてあげるよ。…とにかく、今日はパス」

「はぁ…?分かり、ました…」

「やれやれ…」

「zzz…」

「ていうかこの子、一体いつまで寝ている気なんだろう」


++++++++++

まあ、いいよ。今日は甘えさせてあげる。