獄寺くんの日常 お昼休み編
3ページ/全6ページ
「ここは男子禁煙だー…って隼人か」
「おす」
「どうした隼人。お前が来るなんて珍しいじゃねぇか」
「んんー…熱があるかも…」
「風邪か?お前がそれぐらいで来るなんてやっぱり珍しいな」
「うるせー!10代目のお気遣いがなかったらオレだってこねーよ!」
「なんだボンゴレ坊主の差し金か。つまんねー」
「うるさい。おら早くオレを診てオレが健康体だと太鼓判を押せ」
「健康だったらな。…ほら、熱測るからこっち来い」
「んー」
こつん。
「………」
「………んー…平熱よりは高いかもなー…なんか心当たりあるか?」
「昨日薄着で寝た…ていうかシャマル」
「昨日は少し寒かったからなー。駄目だろちゃんと暖かくして寝ないと。日本は気温の変化が激しいんだし」
「いや、まぁ反省するけどシャマル」
「熱さまし出しとくなー。これ食後に使うのだからちゃんと飯食ってから飲めよ」
「分かった。あとシャマル」
「なんだ」
「何で熱を測るのにおでこくっつけるんだ?」
「そりゃお前その方が分かりやすいんだよ」
「そうなんだ」
「(…いかん。いつもは怒るのに素で流した。意外と重症かもしれん)…隼人。やっぱお前寝とけ」
「―――シャマルが隣で寝てくれたら考えるー」
「(…こいつ、意外でもなんでもなく重症だ…)ああ、分かった」
「うん」
++++++++++
具合悪いとめっちゃ素直だなこいつ。
次
前
戻