獄寺くんの日常 お昼休み編
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「ここは男子禁煙だー…って隼人か」

「おす」

「どうした隼人。お前が来るなんて珍しいじゃねぇか」

「んんー…熱があるかも…」

「風邪か?お前がそれぐらいで来るなんてやっぱり珍しいな」

「うるせー!10代目のお気遣いがなかったらオレだってこねーよ!」

「なんだボンゴレ坊主の差し金か。つまんねー」

「うるさい。おら早くオレを診てオレが健康体だと太鼓判を押せ」

「健康だったらな。…ほら、熱測るからこっち来い」

「んー」


こつん。


「………」

「………んー…平熱よりは高いかもなー…なんか心当たりあるか?」

「昨日薄着で寝た…ていうかシャマル」

「昨日は少し寒かったからなー。駄目だろちゃんと暖かくして寝ないと。日本は気温の変化が激しいんだし」

「いや、まぁ反省するけどシャマル」

「熱さまし出しとくなー。これ食後に使うのだからちゃんと飯食ってから飲めよ」

「分かった。あとシャマル」

「なんだ」

「何で熱を測るのにおでこくっつけるんだ?」

「そりゃお前その方が分かりやすいんだよ」

「そうなんだ」

「(…いかん。いつもは怒るのに素で流した。意外と重症かもしれん)…隼人。やっぱお前寝とけ」

「―――シャマルが隣で寝てくれたら考えるー」

「(…こいつ、意外でもなんでもなく重症だ…)ああ、分かった」

「うん」


++++++++++

具合悪いとめっちゃ素直だなこいつ。