仔犬獄寺くんと飼い主少年リボーンさん
3ページ/全10ページ
「学校に行ってくる」
ランドセルを背負って、リボーンは獄寺にそう告げる。
しかし獄寺には通じない。
リボーンさん!?どちらへ行かれるんですか!?
「お前は留守番」
リボーンは獄寺に言い聞かせる。
しかしやっぱり獄寺には通じない。
リボーンさん!?オレを置いてどこへ行かれるんですか!?
「じゃあな」
しかしこれはいつものことなので、リボーンは気にしない。別れの挨拶をする。
ああ、頭を撫でていただけるのは嬉しいのですが!!嬉しいのですがリボーンさんどちらへ!?
バタン。
閉められる扉。訪れる静寂。
リボーンさん!?
………。
リボーンさん…?
……………。
リボーンさん……リボーンさん……。
寂しさのあまりにか獄寺は切なく、か細く鳴く。
………そこに、
「ただいま」
と、リボーンが戻ってきた。
リボーンさん!!
ぱっと獄寺の表情が明るくなり、尻尾を振ってリボーンに飛びついてくる。
「ん?何だお前まだいたのか」
リボーンさん!リボーンさんー!!
獄寺にまとわりつかれながら、リボーンは目的のものを探す。
「えーと宿題宿題…これ持って行かなかったらオレは一体何のために昨日机に座ったんだって話だ」
リボーンさんー!!
「じゃあな獄寺」
バタン。
リボーンさんーーー!!!
++++++++++
また行っちゃうんですかリボーンさん!!
次
前
戻