仔犬獄寺くんと飼い主少年リボーンさん
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リボーンさん!


きゃんきゃんと獄寺が鳴いて、リボーンを呼ぶ。


「ん?どうした獄寺」

お散歩の時間です!!


獄寺の期待のこもった眼差しと、時計を見てリボーンはそうだと思いだした。


「ああ………。分かった。行くか」

はい!!



てこてこと、一人と一匹は土手を歩いている。


「………」


楽しいですね!リボーンさん!!


獄寺がきゃんきゃんと鳴いている。リボーンは無言。


「………」

リボーンさん?


足元で見上げてくる獄寺を見ながら、リボーンは呟く。


「お前…本当に元気になったな……」

リボーンさんのおかげです!!


獄寺は尻尾を振って答える。

今でこそ見る影はないが、リボーンと獄寺が出会った当時、獄寺は本当に弱りきっており、まさかここまで回復するとはリボーンは思っていなかったのだ。

獄寺が辺りを駆ける。元気に。力いっぱい。


「あまり遠くに行くなよ」

行きません!!オレはいつでもリボーンさんの傍に!!

「…だからってオレの足元にまとわりつくな……」


++++++++++

楽しいですね、リボーンさん!