仔犬獄寺くんと飼い主少年リボーンさん
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突然だが、その日。
獄寺の機嫌はよかった。
何故ならその日は、リボーンが獄寺を置いて出かけない日だから。
リボーンさんとずっと一緒に過ごせるなんて、幸せです!!
獄寺の機嫌は朝から最高潮。尻尾もパタパタと振らせ、どこからどう見ても浮かれていた。
しかしそんな空気も最初だけ。
突然だが、その時。
獄寺の機嫌は悪かった。
何故ならその時、リボーンは昼寝をしていたから。
…リボーンさんが構ってくれない……
獄寺の機嫌は昼から低飛行。尻尾をだらんと落ち込ませ、どこからどう見てもしょげていた。
リボーンは一度眠ると、なかなか起きない。
眠るのは気持ちいい。獄寺もそれは分かる。
しかし、今日という日は自分と主がずっと一緒に過ごせる日なのだから、起きて見ていて欲しいと、声を掛けて欲しいと思う気持ちの方が強かった。
……リボーンさん…
微かに鳴くが、リボーンは起きない。
リボーンに近付き、その匂いを嗅ぐ。
そうしていると、リボーンの腕が無意識にか伸び、獄寺を捕まえた。
り、リボーンさん!?
そのまま抱きしめられ、獄寺が驚く。
リボーンに包まれている。
その事実を知り、獄寺は胸の奥が暖かくなる。
………。
獄寺はリボーンに擦り寄り、自分もそのまま眠りについた。
++++++++++
リボーンさんと一緒にいられれば、それで満足。
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