逆転今昔
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「ふぉおおおおお…!!仕事中のリボーンまじカッケー!!でもこの細いラインが堪らなく守ってあげたい!!何この華奢な身体付き!!」

「んんーーー!!やっぱり昔のリボーンさん可愛い…!!パジャマ!お腹!お腹出てる!!」


「こっちの写真は…ホテル!?何獄寺くんリボーンとホテルで同室取ったの!?別々で取れよああでも同室じゃないとこの写真は生まれず…くうう!!」

「このリボーンさん枕抱きしめてる…!!オレ、生まれ変わったらこの枕になります!!絶対!!」


「こっちは……」

「これは……」


「…ええいお前ら!!さっきから何気色悪いことやってんだ!!」


二人がリボーンの(盗撮)写真を漁っていると突如扉がどーんと蹴り放たれ、鳥肌を立たせたリボーンが入り込んできた。


「あ、リボーン」

「リボーンさん!探してたんですよどこ行ってたんですか!!」

「ちっとも探しちゃいなかったろ!ツナとくだらない喧嘩してただけだろ!!」

「喧嘩なんてしてないよ。オレたち仲良し」

「やかましい!!そもそも…その写真はなんだ!!」

「え…オレとリボーンさんの……愛の結晶?」

「なんでそうなる!!」

「だってこの写真たちはオレとリボーンがいなければ生まれなかった…そう、この子たち、オレたちの子供!!」

「馬鹿だ…こいつら大馬鹿だ……!!」


リボーンは項垂れた。慌てて獄寺が駆け寄る。


「リボーンさん、どうなされたんですか?どこか具合でも悪いんですか?」

「ああ…オレの教え子が二人ほど、オレを泣かせるんだ」

「いじめですか!?オレのリボーンさんになんてこと!!オレ、今から爆破してきます!!」

「待って獄寺くん!!オレも行くよ!!呪いが解けて力のなくなったリボーンをいじめるなんて許せない!!」

「ええ、10代目がいて下されば100人力です!!ではいじめっ子退治は10代目に任せて、オレはリボーンさんの心のケアを…」

「嵌められた!?ああでもいじめは許せないし…仕方ない、今回は獄寺くんに譲ろう。それでリボーン、誰にいじめられたの?」


「お前らそれはわざと言っているのか?」


「え?」

「ん?」


「………もういい。それより、なんだその写真は…」

「ですからこれは、オレたちの、愛の……」

「殺すぞ。獄寺」

「これはリボーンの盗撮写真だよ」

「そうか。分かった。殺す」


リボーンは銃を構えた。

ツナと獄寺はカメラを構えた。


「いいね!決まってるねリボーン!!」

「ちょっと身体ずらしていただけますかリボーンさん!!」

「お前ら……」


ああ、昔は、10年前はあんなに弱かったのに。

今はその面影はどこにもなく。何故だか可愛がられる始末。

一体どこで育て方を間違えたのだろうと、リボーンはこれまでに何度目かになるか分からない自問自答を繰り返した。


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過去に戻れるなら、オレに忠告してやりたいぐらいだ。