母子
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「ところで10代目、どうしてこんなところに?」

「母さんに会いたくて早めに修行切り上げて来ちゃった!!」

「ええ!?大丈夫なんですか!?」

「大丈夫!!オレを誰だと思ってるの?」

「ボンゴレを継ぐ10代目です!!」

「そう!そのための修行ちゃんと毎日してる!!だから今日ぐらい大丈夫!!」

「なるほど!!さすが10代目です!!」

「ところで今日の晩御飯なに?」

「カレーです!!」

「やった!オレカレー大好き!!」

「ええ!久々に帰ってくる10代目のためにカレーにしました!!」

「ありがとう!!オレ嬉しい!!」


ガバ!!とツナが獄寺に抱きつく。町広しといえどこんな芸当ができるのはツナとリボーンだけだ。


「オレ作るのも手伝うよ!!」

「そんな!10代目のための晩ご飯なのに!!」

「オレが作りたいの!!母さん、お願い!!」

「10代目…わかりました。ありがとうございます!!」

「やったー!!」


獄寺は目尻を下げ、ツナはいつもよりも幼くなる。

それは二人が会えて嬉しがっている確かな証拠。

今日が終わればまた二人は離れ離れ。

その時が来てもいいように、そうなってもいいように二人は悔いの残らないように過ごす。


「あ、父さんのカレーだけ激辛にしようよ」

「リボーンさんは辛いのもお好きですからね。そうしましょうか」

「父さんをあっと言わせようね!」

「そうですね。喜んでくれるといいです」


微妙にずれた会話をしながら二人は帰路を急ぐ。

その日に出来たカレーは、とてもとてもあたたかくて美味しかった。


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リボーンさんどうぞ!10代目との共作です!!