Inconsolableness gathers you in it which is admirable when I watch you who are going to spin happiness desperately.
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真実は絶望。希望は虚構。所詮現実なんてそんなもの。

良い事なんてありはしない。そんなものどこを探したって有りはしない。

…でも、それでも彼は笑っていたから。傷だらけのはずの身体でもそれでも生きていたから。



だからオレも、そんな彼に倣ってどこかに救いを求めてる。



「ん…―――――」


目を開けた彼は、自分がどのような状況におかれているのかよく分かっていないようだった。

ぼーっとしながら天井を見ていて。ゆるゆると視線を移動させて。オレの方へと向く。



「…おはよう。獄寺くん」



我ながら不機嫌そうな声。しかし仕方のないことだろう。


「オレ―――…」

「獄寺くんは倒れたの。傷だらけの身体だったから。…ね。どうしてそんな無茶したの?」

「あ、あは…いや痛くなかったから大丈夫だと…」

「うそ。あれだけの傷。痛くないわけがないじゃない」


オレの遮るような言葉に獄寺くんは言葉を詰まらせて。目線を逸らして。


「あ…ああ、そうだな…痛くないわけないよな…えと、…我慢してて」


たどたどしい口調。その裏に隠されている真実を汲み取って。オレはやるせなくなる。


「…獄寺くん」

「なんだ?」

「嘘………。付かないで良いから」

「え?」



「痛み…もう感じれないんでしょう?」



驚く彼にやっぱり本当なんだと絶望する。

そんなこと、知りたくなかった。分かりたくなかった。


…知りたくなんて…なかった。