ハヤトメロディ
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そうしてちったいハヤトがはいはいをするようになり寝返りを打つようになり簡単な単語を話すようになるほど成長して。

ちったいハヤトはママの過剰なスキンシップに早くもうんざり気味のようだった。


「はうー、ほらー、ママなんでしゅよー!!」

「うー、ゆー、あうー、ままー」

「はぅー!!か、可愛いですー!」


むぎゅー。すりすり。ちゅー。


ハヤトが繰り広げる魅惑の三コンボ。何が行われているのかは押して知るべし。

しかしその愛の抱擁の有り難味がいまいち分かってないちったいハヤトは幼い力でハヤトを引き離しハヤトから逃げだした。


「あああ!うー…逃げられました…反抗期です…」

「…そういうのとは少し違うと思うけど」


夕飯の準備をしていた雲雀がちったいハヤトを抱きかかえながら現れる。


「あ、雲雀さん」

「あんまりハヤトがべたべたしてるから、この子も少し驚いてるんじゃない?」

「ううう…そうでしょうか」


嗚呼けれど。こんなにこんなにこんなに可愛い我が子と少しでも距離を置けだなんて!

ハヤトはちったいハヤトを抱こうとちったいハヤトへと手を向ける。しかしちったいハヤトはママのところに戻ってあの三連コンボを受けるのはちょっといやなようだった。

ていうか今戻ったら確実にその上を行くし。16連コンボは軽いとちったいハヤトは思った。


「うー、やー、ひばー!」

「あうううううううう!ふられました!!」


そんなほのぼのとしたいつもの光景があっていると、室内にチャイムの音が鳴り響いた。


「―――はぅ!」


ぱぱっと玄関に走り出すハヤト。ちったいハヤトも雲雀を急かしてハヤトを追う。


…この時間帯にチャイムが鳴ったら。

それは愛しの旦那様の帰宅の合図。