ハヤトメロディ
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「へぇ、一戸建て買うんだ」
それはあるボンゴレオフィス内。
リボーンに届け物をしにハヤトが久し振りにボンゴレプロダクションに来た時だった。
ちなみにハヤトはちったいハヤトも連れている。保護者の雲雀も同伴だ。
ハヤトは子供が生まれても変わらずよく転んで。…けれど母としての力か子供だけはどうにか守り通すハヤト。
結果自分への怪我が増えて…変わらず目が離せない雲雀だった。
というならそもそも雲雀が届け物をすればいいという案も出そうだがそれは却下だ。
ハヤトは愛しの旦那様に逢いたいし、ちったいハヤトだって愛しのパパに逢いたい。それに旦那様の影の支えになるのは妻の役目だ。
そしてそれはまあ関係なく今ハヤトとちったいハヤトは愛しのリボーンと会うことが出来そこにツナが現れて…雑談を繰り広げるうちにその話題が出たのだった。
「ああ…いつまでもあそこにいるわけにもいかないしな」
「そう?ハヤトのためだったら増築してもいいけど」
流石は我らがツナ社長。器がでかかった。
しかしリボーンはあまりいい顔をしない。
だってあそこはボンゴレの施設。いわばツナの手中といってもおかしくないのだ。
…ていうか、増築なんてされたらそのときカメラでも仕掛けられどうな気がした。
「…そんな理由で増築なんてするな。家は買う。これはもう決定だ」
「はぅ。…社長のご好意は嬉しいんですけど、でもハヤトもリボーンさんとのお家…ほしいです」
リボーンさんとの。この一言は少し強力だったらしいくてツナが少しよろめいた。
「…その一言がなければハヤトに家の10個や20個買ってあげたんだけど…こいつとのか…」
ツナはリボーンのために買い物をする趣味はないようだった。
「二階建て!二階建てなんですよ!!」
ハヤトの中でイメージは固まっているらしい。子供部屋は二階に。
「それからそれから!雲雀さんのお部屋も二階にあって!でもリボーンさんのお部屋は一階にあるんです!!」
「あはは。雲雀の部屋もあるんだ。…なら…オレの部屋も作って貰おうかなー…なんて」
ツナがそう言った途端オフィス内の空気がぴしりと固まった。あと気温が五度くらい下がった。
このとき、その場にいた社員は後ほど語る…あの時の空間だけ固有結界が張られたと。
「…なんてね。冗談だよ。冗談」
「当たり前だ」
…この、短い間に何があったかなんて。
それを知っているのは、この世にこの二人のみ。
とりあえず今日のことでリボーンは下手な所に家を建てたら隣の土地をツナに買われるということを直感で悟った。
そうなるとそれからは果てしない心理戦だった。
ツナとリボーンは何の心情も表に出さずお互いの腹の内を探り合っていく。
何も変わらない、いつも通りの風景のはずなのにその場には何故だか痛いほどの緊張感が張っていた。
それは下手なものがその場にいれば即座に胃痛になるほどだ。ちなみにその場に偶然居合わせてしまったランボは何故か恐怖を感じ泣き出してしまった。
しかし当事者である二人はそのことにまったく関与せずに相手の動きのみに集中していた。
その甲斐あってかリボーンは無事、見事にツナを出し抜き新居をゲットすることに成功した。
…その頃には、ハヤトの二人目の子供が生まれていたが。
生まれた二人目の子供はかわいい可愛い男の子。
その容姿を見てツナは、「リボーンの若い時と瓜二つなんだけど…」と呟いたのだった。
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