本日の主役
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「…行ったか…じゃ、支度しようか」
「そうですね!素早く手早く準備してしまいましょう!」
「それにしても…くく、リボーンの存在自体を忘れかけてたって…!あははっ!」
どうやら少し前からいたらしい。大声だったので離れていても聞こえたのだろう。
「それは…本当にお恥ずかしく」
「っていうか…くく、それ本末転倒だよ、獄寺くん」
言いつつ、ツナは獄寺の荷物を一つ持つ。
「ああ、10代目そんな、オレ持てますよ!」
「いいのいいの。また誰かにぶつかる。中身が壊れたら大変」
その中身というのは酒瓶だ。酒。酒。酒。古今東西選りすぐり。
「リボーン任務ご苦労様お帰り会をするんでしょ?これ重いし、早くやっちゃおう」
もっともお帰り会とは名ばかりのただの飲み会だが。知らないのは獄寺隼人氏のみ。
「…はい。ではすいません10代目、手伝って下さい!」
「了解」
先を走る獄寺の背中を追い掛けながら、ツナはこの後のこと思い密やかにほくそ笑んだ。
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