一寸先は恋
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「リボーンさん…」


嫌われてしまっただろうか?急にあんな…逃げるような真似をして。

しかもリボーンさんは用があると言ってきたのに。それすら遮って。

…嫌われてしまっただろう。これでは自分の気持ちを伝えるどころではない。誤解を解かねば。

しかし…一体どうやって?リボーンと会話が出来なくなっているのは先程立証済みだ。まず自分が持たない。

だからと言って誰かに頼める筈もない。…これは自分の問題だ。他人を巻き込むわけにはいかない。


と、そこにシャマルが通りかかった。いつものように酔いどれていて、気軽に声なんぞ話し掛けてくる。…酒臭い……


「おーう隼人どうした?まるで恋する乙女みたいな顔をして☆」

「うるせー!!お前にオレの気持ちがわかるかボケがーーー!!!


能天気な声に腹が立ち獄寺は手加減無用でシャマルをぶん殴った。指輪が沢山はめられている指で、グーでだ。


「いてぇ!!」

「オレの痛みはこんなもんじゃねーーー!!!」


まったく理屈に適ってない言い分だったがシャマルが何も言い返せないほど獄寺の気迫は凄かった。


獄寺隼人、花の14歳。

彼の初恋のお相手は誰もが敬い、誰もが畏れる最強の小さなヒットマン。

彼の恋の行方は一体どこへ?