一寸先は恋
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そして。
「…リボーン…いい加減立ち直りなよ」
「お前に…今のオレの気持ちが解ってたまるか……」
獄寺の立ち去ったあとの沢田邸ではリボーンが項垂れていた。
「獄寺に嫌われた…!!!」
「いや、まだそうとは決まったわけじゃないんじゃない?確かに獄寺くんの様子変だったけど」
「だってお前、オレが声掛けたらいきなり帰ったんだぞ!?しかも手を弾かれたんだぞ!?」
「まぁそうだけど…でもおかしいな…最近の獄寺くんの様子だとそんなにリボーンを嫌ってる風には見えなかったけど」
「あの様子を見てよくもまあそんなことが言えるな!!…ああ、獄寺…っ」
「どれだけいっぱいいっぱいなんだよお前」
「………」
「ああ、落ち込むな落ち込むなリボーン」
「ツナ…オレ、どうすればいい……?」
「そうだね……諦めるしかないんじゃない?」
「…そうだな」
「マジで!?」
「ああ。お前程度に本気で相談したオレが駄目だったということがよく分かったよこのダメツナが。死ね」
「酷ぇ!!!」
リボーン。蕾の0歳。
実は彼もまた…恋をしていた。相手は銀の髪と翠の瞳を持つ少年、獄寺。
擦れ違いの恋の行方は一体どこへ?
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終着点に辿り着くのは、どちらが先か。
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