言わぬが恋
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「リボーン。調子はどう?」

「ツナか………なぁツナ。オレは…どうすればいいと思う…?」


入院生活を送る羽目になったリボーンのお見舞いに来たツナはドアを潜ると同時に相談を持ち掛けられた。


「…えっと……何の話…?」

「オレはアルコバレーノ…普通の人間から見たら化け物だが…それでも獄寺を思う気持ちは本物なんだ。最後の人間らしい感情に従って思いを貫き通すべきか…」

「………ごめん、だから何の話?」


再度同じ問いを繰り返すツナに、けれどリボーンは答えない。正確には聞いてない。


「それとも…オレはこの身体も命も既にボンゴレに捧げた身だ…だからこの思いごと獄寺を殺し生涯灰色の世界で生き続けるか…」

「………いや、リボーンさん?」

「ククッ、所詮オレにはその道がお似合いなのかもな……」


「とりあえず落ち着いて戻って来い」


最強のヒットマン、リボーン。

愛する獄寺の手料理が猛毒であったことから、しかもそれが獄寺の気持ちと告げられたことから。獄寺隼人に嫌われていると確信。

この後さらに鬱は悪化し、本当に自殺しかけたのをツナが三時間掛けての説得で止めきるのは30分ほど未来の話。

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誰か!誰か医者を!!