* * * 獄寺隼人のリボーンさん観察日記 * * *
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(すまなかった…獄寺…)

(ああもう…リボーンは一体獄寺くんに何したのさ)

(何したって言うか…だな)

(うん)

(この間、オレイタリアに飛んだだろ?)

(うん)

(…その日…実はオレは獄寺と会う約束をしててだな…)

(…もう予想付いたけど、それで?)

(……イタリアへの呼び出しが急な話でな?)

(うん)

(オレにとってボンゴレの命令は絶対でな?)

(うん)

(携帯も忘れてな?)

(うん)

(…獄寺との約束に気付いたのが……イタリアでの用事が終わってからだった………)

(うわぁ……気付いてから連絡は?)

(……………)

(…ん?)

(…………………)

(おい…まさか)


「…リボーンさんは…」

「ん?」

「リボーンさんはオレのことがお嫌いですから」

「………」

「ですから連絡もありませんでした」

「………」

「いつまで経ってもありませんでした」

「………」

「オレから電話を掛けても繋がりませんでした」

「……………」

「…リボーンさんの、バカ」

「うん。リボーンの馬鹿」


「ツナにまで言われた!?」


「当たり前だよ何だよこの展開。初志貫徹でリボーンが悪いんじゃないかよ」


「そこまで言うか!?」


「言うよそこまで言うよ。電話の一本でも掛けてあげろよこのヘタレ!!


「誰がヘタレだ!!」

「 お 前 だ よ 」


「だってお前こんなときなんて言えばいいんだ!?」

「普通に急に仕事が入った、ごめん。とかでいいじゃん」

「駄目だ!獄寺はあの日をとても楽しみにしていたんだ!!

「だからって連絡なしは最悪だろ!?現に今最悪だろ!?

「そうだ最悪だ!ツナ、オレどうすればいい!?」

「仮にも教師が生徒に相談するな!!!ええいとりあえず謝れとにかく謝れ!!!