彼の隣に立つ方法
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「…リボーンさん?如何なさいました?」

「……なんでもない」


オレは目を背けて傍らに置いてある杖を取る。と、あいつがオレに近付いてオレが立つのを手伝おうとする。


「リボーンさん…戻ってこられたのは何時なんですか?なんでしたらまだ休まれた方が…」

「平気だ。これくらい」


突き放して言い切る。目は合わさない。後ろであいつが何かに堪えているような気配を感じた。


………。


オレは気にしないよう努め、歩き出す。あいつは諦めたのか、オレの代わりにドアを開けた。