彼の隣に立つ方法
2ページ/全28ページ


「…?オレの顔などじっと見て如何なされましたか?リボーンさん」

「朝から嫌なものを見たな、と」

「あははははは。まぁそう言わず」


目の前には獄寺隼人によく似た、けれど獄寺隼人では決して有り得ない人物がいる。

これの正体はボンゴレがツナに命じられて作った、ただの鉄の塊。それだけの代物だ。


けれど。


「昨夜は随分と暑くて寝苦しい夜でしたけど、リボーンさんは大丈夫でしたか?」

「お前はオレをなんだと思ってるんだ?暑さぐらい何の問題もない」

「そうですよね、すいませんリボーンさん」


こいつの返してくる仕草は、本当にあいつそっくりで。

……………。


「?どうされましたか?リボーンさん」

「うるさい黙れ。もしくは死ね」

「あ…あはははははははは」


ああ、クソ。

本当にあいつそっくりだ。