消えたあなた
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突如現れたコロネロとラルの告げた言葉は、先程オレがマーモンに聞いたこととほぼ同義だった。

…リボーンさんはアルコバレーノの呪いに負けたのだと。

さっき現れたのは外見だけが同じだけで…もうリボーンさんではないのだと。


………そして。


「殺すって…リボーンを!?」

「そうだ。呪いに負けた奴は他のアルコバレーノが始末を付ける。せめて同士の情けって奴だぜコラ」


…呪いに負けたアルコバレーノはもう手遅れだから。

殺すしかないのだと。


オレは一人、帰された。コロネロとラルは10代目と共にいる。

…10代目が来た途端にリボーンさんは銃を抜いたから、きっとまた10代目を狙うだろうと考えて。

いつものオレならば10代目の右腕として自分もと護衛を志願しただろう。

けれど、オレは今一人で。10代目と離れていて。


「………」


オレは右腕に触れる。

乱暴に止血しただけの傷跡が、じくりと痛んだ。