ハヤトの気持ち
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…翌朝。リボーンは心地良い感覚に包まれながら目を開けた。

と。目の前には珍しくリボーンよりも早く起きているハヤト。…そのハヤトが、リボーンの頭を慈しみの目を向けながら撫でていて。


「………ハヤト」

「あ、リボーンさん…。起こしてしまいましたか?」

「いや…どうした?」

「リボーンさんがお疲れのご様子だったので…いつものお返しの意味も込めて、早く元気になりますようにと」


ハヤトは頭を撫でられるのが好きだ。だからリボーンはことあるごとにハヤトを撫でるのだが…まさか自分が受ける日が来ようとは。


「………このオレを撫でるなんて。お前ぐらいなもんだな」


「はい?何か仰いました?リボーンさん」

「…いや、なんでもない。―――そろそろ起きるぞ、ハヤト」

「あ、はい………っとそうだ。リボーンさん」

「ん?」

「おはようございます」


ちゅっと音を立ててハヤトはリボーンの額に可愛らしくキスをしました。


「…ああ。おはよう。ハヤト」


ちゅっと音を立ててリボーンはハヤトの唇に優しくキスをしました。


―――二人の朝の、始まりでした。