ハヤトの気持ち
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「…それで、二人は?」
ツナに聞かれて雲雀と共にやってきた次女ちゃんは言いました。
「夫婦水入らずって奴です社長!」
「今日は休むって。…ていうか、元々オフ入ってたけど。あ、これリボーンの報告書」
ぱさりと紙の束を渡され、むぅっと顔をしかめるツナ。
なんと言うか…その。今日は………あれなのに。
「ああ、あと二人から伝言」
「え?」
「誕生日おめでとうございますだそうです。おめでとうございます!社長!!」
次女ちゃんに伝言を告げられ祝福され。…何だか温かいものに満たされて思わず笑みを零すツナ。
「…ありがとね。よし、仕事しようか、雲雀」
「ワォ。キミが自分から仕事しようなんて珍しいね。何か企んでる?」
「とんでもない。たまにはそういう時だってオレにもあるの」
そうとも。何も企んでなんかない。
ただ…お昼は少し時間が取れるだろうから会社を抜け出して。あの二人を冷やかしに行こうかと思っているだけだ。
やっぱり祝福はその日の内に本人たちの言葉でほしい。
堪えきれない笑いを隠すように背を向けて、ツナはエレベーターに乗り込んだ。
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きっと二人はあの公園かな?
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