四季を共に
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ハヤトと過ごす、最初の春。

ハヤトは春に咲く花に心奪われていた。


「リボーンさんリボーンさん、見てくださいお花がとっても綺麗なんです!!」

「ああ、そうだな」


ハヤトが心奪われている花は、この季節ならばそこらじゅうに咲く…誰もが知っているような何の変哲もない花だった。

ハヤトは、何も覚えてないと言っていた。

季節の花すら忘れてしまったのか…それとも、そんな花も見れないようなところにずっといたのかは分からなかった。