四季を共に
7ページ/全13ページ


ハヤトと過ごす、最初の秋。

ハヤトは虫の声に心奪われていた。


「リボーンさんリボーンさん、聞いてくださいとっても素敵な音がします!!」

「ああ、そうだな」


ハヤトは何が嬉しいのか、踊るようにくるくると舞っていた。その後足をもつれさせて転んだ。


「い、痛いです…」

「…何をやってるんだお前は…」


オレはため息を吐き、ハヤトに手を伸ばした。


「…ありがとうございます!!」


ハヤトは嬉しそうにオレの手を掴んで、身を起こした。

そのままハヤトと手を繋いで帰った。