四季を共に
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ハヤトと過ごす、二度目の冬。

ハヤトと出会って、丁度一年。

…その日が来る、その前に。

ハヤトの身体に異変が生じた。


「……………」

「…ハヤト?」

「……………え?」

「…体調が悪いのか?なら、今日はもう休め」

「……………はい」


朝まではいつも通りだったのだが、オレが帰ってきてからハヤトの様子がおかしかった。

どこか、ぼんやりとしていて…反応が薄い。


「では…先に休ませていただきます」

「ああ」

「明日には…元気になっていますから」

「ああ」


オレはそう返して、ハヤトを見送った。

そして、それが最後だった。