恋煩い
2ページ/全4ページ
「ツナ…獄寺は帰ったか?」
うわぁ…こいつ獄寺くんが聞いたらその場で自殺しそうなことを……
「帰ったけど…なに?どうしたのリボーン。イタリアから戻ってから獄寺くんと会ってないって?」
「…まぁ、そうだな」
…?珍しく歯切れの悪いリボーンだな……
「獄寺くん寂しがってたよ。リボーンに嫌われたー、リボーンに今以上に嫌われたーって」
「………そうか」
……なんか…リボーンの様子がおかしいな…
「…イタリアで何かあったわけ?獄寺くん祝杯の途中から記憶がないらしくてかなり慌ててたよ」
「…記憶がないだと…!?」
リボーンが食いついた。
…って、やっぱり獄寺くん何かしちゃったわけ……?
「…獄寺くん何したか知らないけど必死に謝ってたから、さ…許してあげれば…?」
「……………」
リボーンが難しい顔をして黙り込んでいる…何を考えているのかなどとオレに分かるはずもない。
そう、分かるわけがない。
ただ、リボーンは憎たらしいぐらい頭が良いから何か考えがあるんだろうとは、思う。
そう、きっとなにか。考えが。
リボーンの考えなど、ダメツナと呼ばれるオレに分かるはずもない。
「…………………」
そう、たとえリボーンが今オレのベッドの上でごろごろごろごろもんどりうちながら転がり周っていようとも。
「オレは…!!オレは一体どうすれば…!!」
などと今だかつて聞いたこのないほど切羽詰った声を出していようとも。
きっと何か考えがあるに………
ごろごろごろ〜
ごろごろごろ〜
ごろごろごろg(ゴン!!!)
「………」
「い、痛い…orz」
あ、やっぱないかも。
ていうか、どうした。
リボーン、どうした。
あのいつもの冷静で沈着なリボーンはどこいった。
なんでなんか、こんな…おたおたしてるんだこいつ!!
一体本当に何があった!!
「それについてはオレから説明しよう」
と、背後から聞こえてきた声に目をやれば。何故かそこにはディーノさんが。
次
前
戻