赤に映えるほどの白い狂気
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同時刻 ある遠い地にて、ある姉妹の会話


「ねぇ」

「んー?」

「ツナとどこまで進んだの?」

「どこまでって?」

「キスとかしたのかって話」

「―――!!!げほ、な、何を突然…!」

「…その反応じゃあ手を繋いだことすらなさそうね…」

「あ、当たり前だろ!何を言い出すんだよ姉貴!」

「…可哀想なツナ」

「???」

「じゃあ、リボーンとは?」

「リボーンさん?」

「リボーンとはどこまで…進んだのかしら?」

「だから…そういうのはないって。そもそもリボーンさんには姉気がいるだろ?」

「あら。あなたとだったらリボーンと3Pしても構わないわよ?」

「さんぴー?」

「…あなたにはまだ少し早かったかしら…」

「?」

「…ふぅ、あなたには本当浮ついた話はないのね。そういえばあの白い坊やとはどうなったのかしら?」

「ああ、白蘭?」

「随分とあなたに夢中みたいだけど…しつこいなら強く言って切り離さないと駄目よ?付け上がるから」

「ははは…まぁ、確かにいきなり飛び掛られた時は驚いたな…」

「まぁ、そんなことしてきたの?…今度会ったら私が引導を渡してくれるわ」

「姉貴…目が怖いって。でも…うん。あいつ中々面白いよ?」

「あら。脈有り?」

「そんなんじゃねーって。でもまぁ…今度会ったら話しぐらい。しても良いかもな」

「恋の相談ならいつでも乗るから、安心してね。隼人」

「いや、だから……………まぁ、そのときはよろしくな」

「ええ。任せて」

「ああ。…さて、そろそろ飛行機乗ろうぜ姉貴。これに乗り過ごすと到着時間が大幅に遅れちまう」

「そうね。…ああ、早くリボーンに会いたいわ!」

「…あまりリボーンさんに迷惑掛けるなよ」

「あら。やきもち?」

「だから違うって…。でも、オレも早くリボーンさんに会いたいよ。10代目にも。そしてみんなに」

「白い坊やには?」

「―――当然!会いたいさ!だから姉貴、早く帰ろうぜ!!」


ぱたぱたと走りながら、飛行場へと駆け込む獄寺隼人。その後ろを笑いながらビアンキがついていく。

この同時刻、ボンゴレでは無数の銃声が鳴り響いていることも知らずに二人は笑顔で。

獄寺隼人を待ち構える、白い狂気。