暗闇の向こう側
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結果として、オレは死ななかった。

10代目が悲しむと言われて、というのももちろんあるが…

リボーンさんがオレに生きてほしい、と言ってくれたことも強かった。

オレはそれからも何も見えず、身体も動かない状態ながら生活を続けた。

持ち直したとはいえ、やっぱり心が挫けそうになるときもあった。

でも、そんなときはオレの心情を見透かしたかのようにリボーンさんが声を掛けてきてくれた。


…そのリボーンさんの声を楽しみにしている自分がいるって言ったら…リボーンさんは不謹慎だと怒るだろうか?


それでもリボーンさんの声が聞こえるたびに鼓動が高鳴るのだから仕方ない。

オレはリボーンさんに救われました。

こんな身体になって、光も見えなくなったオレの新たな光はリボーンさんの声でした。


そんなある日のことでした。

リボーンさんがオレに声を掛けて下さってる時でした。