暗闇の向こう側
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オレが目を開けると、シャマルがいた。
身体も、動く。
………あれ?
話を聞くと、オレは二週間程前に任務の途中爆風を受けてここまで担ぎ込まれたらしい。
で、それから今日までずっと意識不明だった、と。
…意識…あったんだけどな。動けなかったけど。
まあ周りには分からないもんか。そしてそんなオレにリボーンさんは延々と語り掛けてくれていたんだな。
リボーンさん…なんていい人なんだ。
オレが感動している横、シャマルは病室に転がってる死体を見ていた。
一体誰が…と呟いていた。
ああ、それ?
それはリボーンさんがやってくれたんだよ。
そういえばリボーンさんはどこに行ったんだろう。
なぁシャマル、オレリボーンさんに会いたい。今までの礼が言いたい。
シャマルは何故か難しい顔をしたけど、了承してくれた。
オレは車椅子に乗せられて、シャマルに連れられて外に出た。
街の外れ。そこでリボーンさんと会って…オレは色々納得した。
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