くしゃみ
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三日後。


「そうして獄寺はそれはもうオレを甲斐甲斐しく看病してくれてな」

「まあ、おばさまったら」


快復したリボーンはアルコバレーノ達でお茶会を開いていた。といってもスカルとヴェルデは未だベッドの中らしいが。


「…ふん。あんな男、リボーンを狙う刺客に倒されれば良かったんだよ」

「マーモン。そういう事を言ってはなりませんよ」

「そうだぜコラ」


なおマーモンも微熱がある模様。しかしリボーンに会うため身体を引き摺って来たとか。


「それにしても、今回は皆ファミリーに世話になってしまったな」


微笑しながら言うのはラルだ。呪いが半端でもアルコ風邪にはきっちり掛かってしまった。

そしてラルの言う通り、誰もがファミリーの世話になった。

リボーンは獄寺を初めとする10年来の教え子達に。ユニはγ達はもちろん白蘭も泣きながら看病をした。

コロネロとラルは家光達に。マーモンだってヴァリアー達に世話になった。


「私もイーピンには大変お世話になりましたよ。起きたとき爆発してましたけど」


どうやら風の最期の言葉はイーピンが貰った模様。照れ耐性が出来たはずなのに爆発させるとは。一体何を言ったのだか。


「そう言えば私、多分最期はおばさまとお話したと思うのですけど…何か変なこと言ってませんでした?」

「……………僕も」


どうやら不調の中マーモンが来たのはこれを聞くためでもあった模様。


「いや、特に変わったことは言ってなかったな」

「良かったです」

「………ほ」


本当の事を知れば思わず自殺ものだが(特にマーモン)そうであると二人は知らず。

リボーンはリボーンで、自分は一体獄寺に何と言ったのか。と考えていた。

愛の告白ぐらいなら常にしている自分だが、起きたときの獄寺はどこかぎこちなく戸惑っているようにも見えた。

そのときの事を思い出し、笑みを浮かべながらリボーンはコーヒーを口に含んだ。


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10年後が楽しみだな。