身分違いの恋
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取り分け、何の切欠もなかったと思う。

何かの拍子で会話する機会を得られ、そこでの印象が多分よくて。

そこから、擦れ違えば会釈をし。時間が合えば共に過ごし。

そうして触れ合っていたら、いつしかオレたちは恋人同士になっていた。


それが、オレとあの人が日本に飛ぶ少し前の話。