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ルッスーリア「本名と誕生日と趣味はなにかしら?」
獄寺「…それ、こないだリボーンさんにも聞かれたけど流行ってるのか?」
ルッスーリア「なんですって!?あの小憎たらしいアルコバレーノにも!?く…先を越されたわ…」
獄寺「ルッス?何をブツブツ言ってるんだ?」
ルッスーリア「なんでもないわ。天丼になっちゃうけど、もう一回言って頂戴」
獄寺「天丼?よく分からんが…まあいいか。名前は獄寺隼人。誕生日は9月9日。趣味はピアノ」
ルッスーリア「あのボンゴレ坊やも言ってたけど、お嬢様みたいね♪」
獄寺「ピアノしているだけでお嬢様なら、世の中お嬢様だらけだぜ」
ルッスーリア「そうかしら。じゃあ次。ヴァリアーに入った経緯を言って頂戴」
獄寺「…みんな知ってるだろ?」
ルッスーリア「視聴者視点で言ってるの!!いいからいいから!!」
獄寺「視聴者…?さっぱり分からんが…まあいいや。スラム街でいつものように喧嘩して倒れてたところを通りかかったボスに拾われた」
ルッスーリア「あの日、ボスは究極のお肉を探して街を徘徊していたのよ〜♪」
獄寺「オレ食材だったの!?」
ルッスーリア「いいえ、仔犬ちゃん扱いよ〜♪」
獄寺「ああそう…」
ルッスーリア「でもそれは最初だけ。今やヴァリアー家族に欠かせない愛娘だから獄ちゃんは!ああ可愛い獄ちゃん!!」
獄寺(娘…?)
ルッスーリア「そういえばボンゴレに知り合いが何人かいるようね?」
獄寺「あー、姉貴とシャマル?八歳までは一緒に暮らしてた。オレが住んでた城を飛び出て、そっからは会ってなかったよ」
ルッスーリア「お城!ベルが王族なら獄ちゃんは貴族ってとこかしらね。で、久々に会ってどうだった?」
獄寺「どうって?別に?」
ルッスーリア「懐かしかった?また一緒に暮らしたくなった?」
獄寺「ど、どうしたんだよルッス」
ルッスーリア「ごめんなさい…獄ちゃんが本当の家族と触れて、アタシたちから離れちゃったらと思ったら……」
獄寺「…馬鹿だなルッスは。オレはどこにもいかねえよ」
ルッスーリア「獄ちゃん…!!」
獄寺「ルッス、泣くなよ」
ルッスーリア「だって…だって…!!う、う…じ、じゃあ、次の質問で最後よ。アタシたちのことどう思ってる?」
獄寺「どう思ってる?一言で言うと家族だな」
ルッスーリア「獄ちゃん…!!」
獄寺「個別に言うと…ルッスは世話焼きの姐さん、ベルは甘い兄貴、スクは頼りになる兄貴、レヴィは話が面白い兄貴、マーモンは気の利く弟、んでボスは…心配性の親父かな」
ルッスーリア「獄ちゃん…」
ベル「隼人…」
スクアーロ「獄寺…」
レヴィ「……こ、今度また話を用意しておいてやるっ」
マーモン「ふん!気の利くって、そっちが気が利かないだけじゃないか!!それに、だから僕は弟じゃ…!!」
ザンザス「……………」
獄寺「なんだよみんなしてこっち見て…恥ずかしいだろ!!」
ルッスーリア「ううう、こんないい子がアタシたちの家族だなんて誇らしいわ…!!」
ベル「なんかこのコーナーいつもよりすっげえ長いけどいいの?」
ルッスーリア「編集するからいいのよ」
スクアーロ「…獄寺?どうした?」
獄寺「…なにが?」
スクアーロ「なんか…具合が悪そうだが……」
獄寺「なんでも…ねえよ」
(ふら…)
バタ!!
ベル「は、隼人…!?」
マーモン「獄寺?…獄寺!!」
ザンザス「隼人!!」
レヴィ「ボス!?」
ザンザス「医者を呼べ!早く!!」
スクアーロ「今手配した!ベッドに寝かせろ!!」
ルッスーリア「獄ちゃん!しっかりして!!」
獄寺「……………」
(バタン)
ルッスーリア「先生、獄ちゃんの容態は…」
医者「残念ですが…息子さんは……病いに掛かっています」
ルッスーリア「なんですって!?」
マーモン「獄寺は助かるの?いくら必要なのさ。金なら払うよ」
医者「………」
ベル「そんな…嘘だろ……?」
スクアーロ「くそが!!」
レヴィ「獄寺…」
ザンザス「話は出来るのか?」
医者「ええ…出来ます。彼に残された時間は少ない…是非、ご家族で話をされて下さい」
ザンザス「………」
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