眠れぬ森の
10ページ/全15ページ


って、まさか本当に目を閉じるとは…

よく考えたらリボーンさんが目を瞑る姿なんて初めて見るぞ…だってリボーンさんは昼寝をしてるときだって目を開けて………って…

………昼寝…?

オレはハッとした。


…そういえばリボーンさん、昔からよく昼寝してるじゃねぇか!!


オレは頭を抱えた。

…何が寝たら死ぬだ。騙された…いや、思い出せなかったオレが悪いのか……

あああもう恥ずかしい。起きたらリボーンさんに馬鹿にされる。きっと馬鹿にされる。ていうかリボーンさんも言って下さいよ!!


リボーンさんは既に小さな寝息を立てていた。

…まだ眠くないんじゃなかったんですか……

小さなため息を一つ零すと、一気に気が抜けた。身体から力が抜ける。


…よかった…

心から、そう思った。


そして、オレは自分でも思っている以上にリボーンさんを心配していたのだと気付いた。

…安心したら、なんだか眠くなってきた。

思えば、今日はリボーンさんのことが気掛かりで仕事に集中出来なくて、無駄に体力を使ってしまった気がする。

部屋に戻らないと…そう、思うのに動くのが物凄く億劫だった。

目蓋が…重い……


少し…少し休むだけだ…

少し休んだら…すぐに部屋に戻るから……

そう思って、オレは重い頭をベッドに寄せる。


………。

……………。

…………………。