眠れぬ森の
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「…引っ掛かったか?」

「え?」

「お前は本当に騙されやすいな。そんなんだから骸にも付けこまれるんだ」

「騙さ……って、今の話嘘なんですか!?」

「こんな話、信じる方がどうかと思うが」

「―――リボーンさん!!」

「悪い悪い」


クックと笑いながら謝罪するリボーンさん。無論全然悪びれた様子などない。

はぁ…本当に…この人は……

一気に脱力する。この数十秒で今日の仕事よりも疲れてしまった。


「ん?帰るのか?」

「ええ…疲れたので……部屋に戻って寝ます」

「そうか」

「はい。…リボーンさんも早く寝た方がいいと思いますよ」

「そうだな」

「ええ。…では、失礼します。おやすみなさい、リボーンさん」

「ああ。おやすみ」


オレは自室に戻り、すぐに眠った。