眠り病
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リボーンはあっさりと退院した。

傷もなく体調も良好で、何の異常も見つからなかったからだ。

…だが、倒れた原因は不明のまま終わった。リボーン本人も倒れたことを覚えてないし心当たりもないという。

といっても、リボーンは不気味がることもなく「不思議だな」の一言で片付けていたが。

リボーンはすぐ仕事に復帰した。最初の数日はリボーンを心配して休みを促す声もあったが、リボーンは苦笑して心配ないと言うだけだった。

暫くは何事もなく日々が過ぎ去った。そう、暫くは。


それはリボーンが倒れたから数ヵ月後。

それは誰もがリボーンが倒れたことなど忘れていた頃。

それは獄寺が任務により負傷した足を治療していた時だった。