リボーンちゃんの日常
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甘いお菓子とジュースを持ちながらリボーンちゃんが歩いているとマーモンの姿が見えました。


「ちゃおっスマーモン」

「うわああああああああ!?リボーン!?」


不意を突かれてマーモンはかなりびっくりして手にしたメモを落としました。


「悪い…そんなに驚くとは思わなくてな。ほら、これ落としたぞ?って、なんだこれ」

「な、なななななんでもないよ!!」


実はリボーンちゃんと仲良さ気で呪い殺そうランキングを書いた紙だとは言えず、マーモンはリボーンちゃんからひったくるようにメモ帳を受け取った。


「ひ、ひひひ拾ってくれてありがとう…お礼に…えーと……」

「礼?礼なんていらねーぞ?オレはメモ帳を拾っただけだからな」

「いいの!!えーと、その、ほら!!あそこに自販機がある!!ジュースでも奢るよ!!」


あのマーモンが奢る。

他の人間が聞いたら唖然とするのだろうが、相手はリボーンちゃんなので「そっか」と返すだけだった。


「なに飲む?」

「オレは…このバナナ・ミルク・オレ。にする」


リボーンちゃんが頼んだのは紙パックの80円ジュースだった。


「もっと高いのでもいいのに…この本格淹れたてコーヒーとか…」


などと小声で言いつつしかしリボーンちゃんが飲みたいといったものを無碍に扱うわけにもいかずマーモンは小銭を入れてバナナ・ミルク・オレをふたつ買った。

丁度自販機の横にはベンチがあり、二人はそこで仲良く並んでジュースを飲んだ。


(こんなに近しい距離で同じジュースを飲むなんて…これってデート!?)


マーモンの頭は春色だった。


「うまいな」

「まぁ…悪くはないね」


この日からマーモンの好物はバナナ・ミルク・オレになった。