押してダメでも押してみろ
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獄寺が買い物に出ていると、その帰り道にリボーンとばったり出会った。


「あ……」

「ん?」


獄寺の声にリボーンが振り返り、二人の目が合う。


「「……………」」


二人は立ち止まり、無言で見つめ合う。

正確には、リボーンの方は固まっていた。

それに気付いているのかいないのか、獄寺はにっこりと微笑んだ。リボーンの頬を冷や汗が流れる。


「り―――」


獄寺が言葉を出そうとする。それに反応して、リボーンの身体が弓なりにしなんだ。


「じゃあな獄寺」


そう言って、リボーンは走り去る。取り残される獄寺。


「…ぼーんさん、奇遇ですね………って、いない」


獄寺は頭を掻き、暫し考え、結局帰った。

残念だけど仕方ない。

また次の機会に。