押してダメでも押してみろ
1ページ/全4ページ
獄寺が買い物に出ていると、その帰り道にリボーンとばったり出会った。
「あ……」
「ん?」
獄寺の声にリボーンが振り返り、二人の目が合う。
「「……………」」
二人は立ち止まり、無言で見つめ合う。
正確には、リボーンの方は固まっていた。
それに気付いているのかいないのか、獄寺はにっこりと微笑んだ。リボーンの頬を冷や汗が流れる。
「り―――」
獄寺が言葉を出そうとする。それに反応して、リボーンの身体が弓なりにしなんだ。
「じゃあな獄寺」
そう言って、リボーンは走り去る。取り残される獄寺。
「…ぼーんさん、奇遇ですね………って、いない」
獄寺は頭を掻き、暫し考え、結局帰った。
残念だけど仕方ない。
また次の機会に。
次
戻