亡き右腕
5ページ/全18ページ


迷う思考と裏腹に足は止まらない。

自分の身体なのにまったく従ってくれない。

現場へと向かう。足が動く。身体が止まらない。


そして。そこには、


白い肌は血に塗れて、

碧の瞳はどこを見ているのか虚ろで、

弱々しくも、けれど銃を片手に持っているのはボンゴレ10代目の右腕の、

獄寺隼人の姿があった。


―――――彼は死体の山の中心に佇んでいた。