Roman - 彼との絆 -
19ページ/全55ページ
告げられた場所まで来るも、辺りには人っ子一人見受けられなかった。
「…?リボーンさん?」
名を呼びながら彷徨っていると…ぴくりとも動かない小さな影が見えた。
「リボーンさん!?」
慌てて駆け寄る。…が、そこにいたのは求めている彼ではなくて。
自分の知り合いの師である…そして自分の想い人の悪友である、アルコバレーノの一人。
「コロネロ…?」
声が冷える。背筋に冷たいものが流れる。
彼とてアルコバレーノだ。並以上の実力を持っている。
なのにどうして…死んでいるんだ?
「リボーンさん…は…?」
嫌な汗が流れる。
もしもあの人も…コロネロと同じになっていたら?
慌てて辺りを探し出した。
不安で何もしないでいることなんて、出来なかった。
そして―――
次
前
戻