Roman - 彼との絆 -
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告げられた場所まで来るも、辺りには人っ子一人見受けられなかった。


「…?リボーンさん?」


名を呼びながら彷徨っていると…ぴくりとも動かない小さな影が見えた。


「リボーンさん!?」


慌てて駆け寄る。…が、そこにいたのは求めている彼ではなくて。

自分の知り合いの師である…そして自分の想い人の悪友である、アルコバレーノの一人。


「コロネロ…?」


声が冷える。背筋に冷たいものが流れる。

彼とてアルコバレーノだ。並以上の実力を持っている。


なのにどうして…死んでいるんだ?


「リボーンさん…は…?」


嫌な汗が流れる。

もしもあの人も…コロネロと同じになっていたら?

慌てて辺りを探し出した。


不安で何もしないでいることなんて、出来なかった。

そして―――