Roman - 見えざる呪い -
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ねぇ。リボーン。


初めて、幻聴が聞こえた。


あなたが…苦しんでるって。私が知らないとでも思ってた?


そう言うビアンキは微笑んでいて。けれど泣いていて。その手は相変わらずリボーンの首に添えられていて。


私はあなたを助けたかった。救いたかった。…本当よ?


首に圧迫感が。


なのにあなたったら隠して。誰にも言わないで。ひとりで抱え込んで。


首が絞まる。


聞いてもはぐらかして。なんでもないって言って。嘘付いて。


首が締まる。


好きな人が苦しんでいるのに、何も出来ないもどかしさ…あなたに分かる?


首が絞まる。


だけれど、ねぇ。私思いついたの。聞いてくれる?リボーン。


首が。


あなたもこっちにくれば、きっとその苦しみから解放されると思うの。


首が。


だから。ねぇリボーン。こっちに来て。


首が。



大好きよリボーン。

あなたをだれよりもあいしてる。



首が―――


「リボーンさん!?」