先端恐怖症
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「―――」


思わず固まるリボーン。

そのとき、リボーンの腕にちくりと痛みが走った。


「………ふぅ。…ね?全然大したことなかったでしょ?」

「……………」

「リボーンさんお疲れ様でした。今日はこれからどうしましょうか」

「……………」

「そうだ。リボーンさん頑張りましたから、ケーキでも食べに行きましょうか。リボーンさんの好きそうなお店見つけたんですよ」

「……………」

「…リボーンさんー…?」

「……………」

「リボーンさんー…?あのー…?」

「……………」


獄寺がなにを言おうとも無反応のリボーン。

流石の獄寺も思わず冷や汗を一筋流した。


「………リボーン、さん?」

「……………」

「やべ…どうしよう……」


と、思わず腕の力が抜けリボーンを支える力が弱まると、ふらりとリボーンの身体が崩れ落ち掛ける。


「り、リボーンさん!?」


リボーンはぴくりとも動かない。


「リボーンさん!!ああ、どうしよう…リボーンさん、まさか本当に針で刺されると死んでしまういばら姫的な呪いが!?すいませんリボーンさん!!オレ、信じてなくて…!!」


とにかく医者だ、病院だと獄寺はひとしきり慌て、取り乱し、騒いでから今いるここが病院で目の前に医者がいることに気付いた。


「すいません、診てください!!!」


獄寺は敬語で頼み込んだ。

医師はリボーンを軽く診て、一言獄寺に告げた。


「ただの貧血です」