幸せな夢
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…こんな幸せな日々が、ずっと続くだなんて。思っていたわけじゃない。
始まりがあるものには当然終わりが来るし…何より、オレたちの職業から考えれば早い別れはむしろ必然で。
「獄寺くん」
けれど。まさか。
「オレはボンゴレを潰すよ」
こんな風に道が分かれるだなんて。
「誰に何と言われても、オレは意見を変えるつもりはない」
なんて決定的な分岐点。
「キミはどうする?」
…ああ、10代目。
「オレに着いて来てくれる?」
そのような愚問、どうしてオレに投げ掛けるのですか?
「もちろんです」
考えるよりも前に言葉が出る。
「オレは貴方がどんな道を選ぼうとも、貴方だけに着いていきますとも」
オレは笑って、そう答えた。
だから。さようなら。リボーンさん。
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