幸せな夢
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10代目に着いてきたのはオレだけでなく、他にも何人かいた。主に日本からのメンバーが。
…てか守護者全員いるじゃねぇか…大丈夫かボンゴレは。
まぁ、オレの心配することじゃないか。
ボンゴレは守護者だけじゃない。あそこは呼べば跳ね馬が来るし、何故かシャマルもいるし、門外顧問チームに暗殺部隊だっている。
それにリボーンさんだって。
「…まさかリボーンが向こうに付くなんて…」
10代目にとってそれは予想外だったらしい。しきりにそのことを口に出していた。
「…仕方ないですよ」
「獄寺くん?」
思わず口に出してしまう。オレにとっては、むしろ当然の結果だったから。
「リボーンさんは、ボンゴレの人間ですから」
「…それを言うなら獄寺くんだってそうだ」
「オレは違います」
オレは即行で否定した。それは違いますと。
「?」
「オレは貴方のものです。ですから貴方がボンゴレを嫌うなら、オレもボンゴレを嫌いますよ」
「………」
オレは10代目の物。そしてリボーンさんはボンゴレの物。
オレたちが全てを捧げるものはもう決まっていた。そしてそれは、似ているけれど決して同じものではなかった。
…沢田綱吉という個人と、ボンゴレファミリーという組織。
10代目がボンゴレの敵になったのなら、リボーンさんは10代目を殺そうとするでしょう。
10代目の敵はオレの敵。
ですからあなたが10代目を殺そうとするのならば。
それよりも前に、オレがあなたを殺してみせましょう。
ええ。他の誰にも殺させたりするものですか。
このオレが。あなたの命を摘みましょう。
このオレの手で。あなたの息の根を止めてみせましょう。
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