死に別れ
1ページ/全4ページ


その知らせを聞いたのは、幸か不幸かオレが遠い地へ出ていたときの事で。

その知らせを聞いたとき、何故かあまり心は揺れ動かなかった。

自分でも薄情なのかな、と思ったり。冷たい奴だと思ったりして。

一番の理由は、単に実感が湧かなかったということだろうか。


まさか、そんなはずは。…あの人に限って。


そんな気持ちの方が大きかったからだろうか。

けれどもその報告は、きっと真実で。

オレは帰ったら、その事実を確認しなければならない。

…その前に、仕事を片付けないといけないのだが。