白い告白
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「ねぇ、リボーンさん?」

「なんだ?」

「好きです」

「そうか」


そうして会話は途切れて。辺りには静寂が訪れた。


「…って、リボーンさん。もう少し何か言って下さいよ」

「オレが甘い言葉を吐くってキャラか?」

「それは…ないですけど」


でもやっぱり。こう…何か反応がほしいじゃないですか。

無反応は…寂しい、です。

少ししょげていると。リボーンさんはちょっと呆れたような目でオレを見てて。


「お前、いつからそんな乙女思考になったんだ?」

「貴方を知ってからです」


オレだってこんな自分にびっくりしてるんですから。

リボーンさんはやれやれとため息を吐いて。オレを見て。


「分かった分かった。オレが原因でそうなったってんなら、責任取ってやる」


そう言うとリボーンさんはオレの方を見て。


「獄寺」


距離を、縮めて。


「ありがとよ」


距離は、ゼロになって。

暫くしてリボーンさんが離れて。距離が出来て。


「…満足か?」

「…反則、です」


いきなりのキスだなんて。


「オレは行動派だからな。ま、嫌だってんならもう止めるが?」


………。


「いやじゃ、ないです」

「ん?」

「止めないで…ほしいです」

「そうか」


分かったと、リボーンさんはそう言って。


「―――ん、」


もう一度、オレたちの距離がゼロになった。


++++++++++

この世界は甘い。甘すぎる。