死して亡霊話す者有り
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獄寺がふとテーブルに目を向けると、リボーンが椅子に座っているのが見えた。

それを見た獄寺の頬は緩み、顔は微笑み、穏やかな声が出る。


「いらしてたんですか、リボーンさん」


獄寺は対面する席に座り、暫しの雑談を楽しむ。

繰り広げられる会話は他愛のないものから戦術まで多種多様で。

その対談は獄寺の携帯電話が鳴り響くまで続いた。

電話の相手はツナで、用件は呼び出しだった。


「…すいませんリボーンさん、オレ行かないと」


獄寺がそう言えばリボーンは仕方ないなと言わんばかりに肩を竦めた。

獄寺はリボーンに一礼してツナのところへと急いだ。