死して亡霊話す者有り
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「オレ、気狂いって呼ばれてるらしいです」
「いやいや、リボーンさんまで同意しないで下さいよ」
「いや、それはそうなんですけど」
「そう言われてもですねえ…」
「違いますって」
「だって噂って、あれでしょ?」
「オレがリボーンさんの死に耐え切れなくて、信じられなくて、それで狂ってリボーンさんの幻と話してる…って噂らしいですけど」
「違いますし」
「オレ、リボーンさんが死んだって、知ってますし」
「そもそも、リボーンさんの死体見つけたのオレですし」
「いや、あの時は本当びっくりしました」
「リボーンさん、死んでるんですもの」
「その後リボーンさんの亡霊が現れたときは更に驚きましたけど」
「…やっぱりオレ、狂ってるんでしょうか」
「でもオレの脳が見せてる幻覚にしては、オレの知らないことも言いますね」
「ここのセーフハウスの鍵も、リボーンさんの言われた通りのところにありましたし」
「………」
「獄寺くん」
「あ、10代目……どうかなさいましたか?」
「………」
「10代目?」
「リボーン…そこに、いるの?」
「いますよ。見えませんか?」
「生憎ね。…伝えてよ。さっさと成仏しろって」
「出来るものならとっくにしてるだそうです。え?………ああ、はい。10代目、リボーンさんから言伝です」
「え?」
「―――――口に気を付けろ、だそうです」
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後日、ツナは食事に毒を盛られた。
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