手錠
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「あ、リボーンさん。おはようございます」
「おお、獄寺」
リボーンちゃんは愛しの獄寺に声を掛けられ思わず駆け寄り、
ガシャン!!
「え?」
「あ」
何故か獄寺にも手錠を掛けた。
「………リボーンさん。これは?」
「すまん獄寺。ついやっちまった」
「いや、ついって…」
困った顔をする獄寺。二人は手錠で繋がれてしまった。
「…って、なんで手錠なんて持ってるんですか…」
「さっき拾ったんだ」
「…雲雀…あの野郎……」
獄寺の怒りの矛先は雲雀へと向かった。
「まぁまぁ獄寺。雲雀を探しに行こう」
「…そうですね。なるべく迅速に。一刻も早く」
「そう急がなくてもいいだろう」
「リボーンさん?」
「なんでもない」
「…はぁ」
ため息一つ吐きつつ、獄寺は歩き出す。リボーンちゃんも続く。
と、
ぎゅ。
「………リボーンさん。なにを」
「いいじゃねーか」
リボーンちゃんは手錠で繋がれた手と手で手を繋いできた。
「…まぁ、いいですけどね……」
獄寺は色んなものを諦めて再び歩き出した。
リボーンちゃんも満足気に頷いて続いた。
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