手錠
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獄寺としては手錠に繋がれている間は誰にも会いたくなかったのだが世の中そんなに上手くいくことはそうそうない。

歩き出して数分。早速知り合いに会ってしまった。


「あれ?獄寺くん…とリボーン。なにしてるの?」

「じ…10代目……」

「ようツナ」


ツナは我が目を疑った。あの獄寺とリボーンが手を繋いでおる。しかも何故か手錠で繋がれておる。


「な…仲良いね?」

「10代目…これには空より広く、海より深い訳が……」

「オレが手錠を拾って、思わず繋いちまったんだ」


一言で済んだ。


「それで10代目…雲雀の奴を見掛けませんでしたか?」

「雲雀さん?いや、オレは見てないけど…」

「そうですか…ありがとうございました。ではオレたちはこれにて」

「じゃーなーー」


獄寺は早足で去っていった。リボーンちゃんも引き摺られていった。ずるずると。